新年あけましておめでとうございます。
本年も皆様に喜んで頂けるように座員一同、
頑張りますので淡路人形座を宜しくお願い致します。
さて本日は本年の公演(営業)初日を迎えました。
淡路人形座では1月通常公演「玉藻前曦袂 神泉苑の段」・
「戎舞」から始めます。
上演の詳細は下記をご参照くださいませ。
1日から14日まで
●通常公演
 
 演目「玉藻前曦袂 神泉の段」
  10:00~
  11:00~
 演目「レクチャー」・「戎舞」
  13:00~
  14:00~
  15:00~
16日から28日まで
●通常公演
 演目「人形解説」・「戎舞」
  10:00~
  11:00~
  13:00~
  14:00~
  15:00~
30日から31日まで
●通常公演
 演目「レクチャー」・「戎舞」
  10:00~
  11:00~
  13:00~
  14:00~
  15:00~
[レクチャーとは太夫・三味線・人形の解説をする事です。]
なお1月の毎水曜日(8・15・22・29日)は一周年特別期間と題し
開館いたします。
詳細は下記をご参照ください。
演目「人形解説」・「戎舞」
  10:00~
  11:00~
  13:00~
  14:30~
「玉藻前曦袂 神泉苑の段」  解説・あらすじ
■解説
現在伝承されている『玉藻前曦袂』は、文化三年(一八〇六)大坂御霊境内
芝居初演の『増補玉藻前曦袂』で、寛延四年(一七五一)大坂豊竹座初演
『那須野猟師絵本那須野狩人玉藻前曦袂』を書きかえた五段続きの時代物
です。読本『絵本三国妖婦伝』(文化元年刊)をもとに、全段日本を舞台と
する原作の構成を改め、初段を天竺、二段目を唐土、三段目以降を日本の
こととして物語を展開しています。金毛九尾の妖狐が三国を股にかけて国家
転覆を企み、天竺では班足王の后花陽夫人、唐土では殷の紂王の后妲己、
日本では鳥羽院寵愛の玉藻前に変化して王や帝に近づきますが、最終的に
失敗して那須野が原の殺生石(妖狐が殺されてこの石になったという伝説が
ある)になるというのが全体の筋です。
人形のケレンの見せ場が多く、人形遣い主体の淡路の人形座が得意にした
演目で、昭和四十五年国立劇場の民俗芸能公演「淡路人形芝居」でも通し
上演されています。大阪でも近代にかけて頻繁に上演された演目ですが、
昭和九年浪花座を最後に通し上演が途絶えてしまい、昭和四十九年国立劇場
文楽公演で通し上演された際には、「神泉苑」「景事化粧殺生石」が淡路の
伝承をもとに復活されています。
「神泉苑の段」は四段目口で、原作には狐が玉藻前を殺して化ける場面が
ありませんが、この淡路版では増補してあるところに特徴があります。
「面狐」と呼ばれる独特のかしらを用い、狐から玉藻前、玉藻前から狐への
変化を見せる点なども見どころです。
■あらすじ
初花姫(故右大臣道春の娘)は、その詠歌が鳥羽院の御心に叶い、玉藻前と
名を改めて入内していました。神泉苑(大内裏の南にあった天皇の庭園)で、
玉藻前が亡き姉を思い出し悲嘆にくれていると、激しい風とともに妖狐が
現れ、玉藻前を喰い殺して池に沈め、自ら玉藻前に化けます。
そこに薄雲皇子(鳥羽院の兄宮)が現れ、玉藻前を口説き、謀反の志を
述べるので、玉藻前は妖狐の本性をあらわし、日本を魔界とするため皇子に
協力すると言います。皇子が去ったところへ陰陽頭安部泰成が現れ、玉藻前に
神鏡をかざすと、妖狐は苦しみながら那須野が原に飛び去るのでした
「戎舞」  解説・あらすじ
■解説
戎さまは今では商売の神様にもなっていますが、もともとは海の神様でした。
淡路島では昔から漁村のお祭りで浜芝居が行われ、間狂言として大漁や航海の
安全を祈って必ず舞われていたのが「戎舞」でした。自分の狙う魚の大漁を
祈って欲しいと次から次に魚の名前を叫ぶ漁師さんに応え、太夫はその漁村で
捕れる魚の名前をずっと語り続けたそうです。人形が神事として遣われた古い
形を残した出し物で、太棹三味線の伴奏ではなく、太鼓で語ります。
■あらすじ
戎さまが釣竿をかついで淡路人形座へやってきました。庄屋さんはお神酒を
出します。さかずきを飲み干した戎さまは、自分の生まれや福の神であること
を話しながら舞い始めます。海の幸、山の幸を前にみんなの願いをかなえようと
お神酒を飲み、幸せを運んできます。酔った戎さまは、船の乗り、沖に出て、
大きな鯛を釣り、メデタシ、メデタシと舞い納めるのでした。太鼓のリズムに
合わせ、戎さまが楽しく舞うこの神事には、おおらかな心を持ち、えびす顔で
プラス思考に生きるという幸せの原点が込められています。
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