神戸新聞に淡路人形座の「うらしまたろう」公演が紹介されました!
人形浄瑠璃で夏休み限定「うらしま」上演 淡路人形座がオリジナル童話 客席一体の演出も

神戸新聞に淡路人形座の「うらしまたろう」公演が紹介されました!
淡路人形浄瑠璃を上演する淡路人形座(兵庫県南あわじ市福良甲)の新作「うらしまたろう」の公演が、夏休み限定で楽しめる。500年以上の伝統がある芸と、簡単な言葉遣いやデジタル背景を使った現代の演出が調和。観客も一緒に歌って踊る場面もあり、同座は「気軽に見てほしい」とPRする。
子どもに人形浄瑠璃や童話に親しんでもらおうと、座員が脚本などを考えた。童話が基のオリジナルは2023年から公演する「ももたろう」に続き2作目。
通常の古典作品とは異なり、太夫の語りを分かりやすい言葉にしたほか、義太夫節の抑揚を短くして聞き取りやすくした。客席の子どもらが人形と一緒に浦島太郎の童謡を歌い、踊る場面も取り入れた。
物語は童話に基づき「個性を認める」「愛の恩返し」などのテーマを重視。主人公の浦島太郎が甲羅の色を理由にいじめられているカメを助け「魅力的だ」と伝えたり、乙姫にもらった玉手箱を開けた後をオリジナルにしたりし、メッセージ性をにじませた。
舞台演出もこだわり、太郎が竜宮城へ行く場面は、魚が泳ぐデジタル映像を幕に投影した上でカメに乗った太郎が観客席を回り、一体感が出るよう工夫。目の錯覚を利用する同座の名物「大道具返し」を活用し竜宮城の奥行きも表現した。三味線の鶴澤友勇さんは「愛を感じられるお芝居になった。人形座に来たら楽しい、と思ってもらえる公演にしたい」と語った。
編集スタッフの皆様へ
素敵な誌面で紹介していただきましてありがとうございました!