2024年8月24日神戸新聞に「淡路人形座」が紹介されました!

淡路人形座のダンスが「キレッキレで最高」と盛り上がり!

2024年8月24日神戸新聞に「淡路人形座」が紹介されました!

南あわじ
淡路人形座(南あわじ市福良)の人形たちが踊るダンス動画が、交流サイト(SNS)で人気を集めている。アップテンポの曲に合わせ、人形遣いがしなやかに操る。動画共有アプリ「TikTok」(ティックトック)のフォロワーは1万3千人以上、多い動画では「いいね」の数が7万を超える。 今年で創設60年の同人形座がファンの裾野を広げようと、伝統を守りながらも軽やかに新たな試みに挑戦している。 (劉楓音)
同人形座が動画を投稿しているのは、 ほかにユーチューブやインスタグラムなどのSNS。座員と人形が出演し、映像 クリエーターの根市凌さん (29)=南あわじ市福良が撮影する。
動画は、人形を遣って流行の曲に合わせてダンスを披露▽淡路人形浄瑠璃の豆知識の紹介▽淡路島の観光名所を座員と人形の「えびす様」らが巡って紹介の主に3種類。特に注目を集めているのが 人形のダンス動画で、アイドルや歌手が公開する振り付けを人形で再現する。 きっかけは6年ほど前、TikTok が流行し始めたこと。ダンス動画が多く公開されるのを見て、同人形座の人形遣い、吉田史興さん(55)が「人形でもできるのでは」と考えた。早速チャレンジし、 数本の動画を投稿。しかし反応は鈍く「人形浄瑠璃でこんなことしていいの?」というコメントもあった。
新型コロナウイルス禍でも再チャレンジ。公演回数が減る中、何かできないかと取り組んだ。だが、編集に時間がかかり 、続けるのは困難だった。三度目の正直となる今回は、道の駅などを運営する会社「うずのくに南あわじ」 (同市福良)で動画を撮影していた根市さんとの出会いをきっかけに、動き始めた。 「人形でダンス動画を作ったことがある」と史興さんが伝えると、根市さんが 「やりたい」と好反応を示し、連携が決定。昨年、本格的な撮影を始めた。
これまでに5種類ほどのダンス動画を投稿。Ado(アド)さんの「唱」や、 男性グループ「Number_i」(ナ ンバーアイ)の「BON」が特に人気が高い。 人形は3人で踊らせる。人形遣いが曲や振り付けを覚え、頭と右手を遣う「主通い」が出す「図」という合図に従い、 ほかの2人が人形を操る。普段はしない動きも多くある。「近代的で良き」「キレッキレで最高」など好意的なコメントも増えた。
「動画は僕らの業界を知ってもらう、 来てもらうための大切なコンテンツ」と史興さん。「人形浄瑠璃を残すために、新しいものが生まれてもいい。挑戦を続けたい」と力を込めた。


編集スタッフの皆様へ
この度は素敵な誌面でご紹介いただき、ありがとうございました!