「神舞い人形――淡路人形伝統の生と死、そして再生」のご紹介
コーネル大学の宗教学部教授ジェーン・マリー・ロー先生の「PUPPET OF NOSTALGIA」
淡路人形の研究者であるジェーン・マリー・ロー先生がプリンストン大学から出版された本を高田屋顕彰館・歴史文化資料館の学芸員 斎藤智之氏が翻訳し、自費出版されました。ジェーン・マリー・ロー先生は、20歳でコロラド大学を卒業後、甲南大学に2年間留学しました。大学の行事で淡路島に旅行され、淡路人形座の公演をご覧になり、人形浄瑠璃に興味を持たれました。シカゴ大学大学院から筑波大学に留学し、淡路人形浄瑠璃を宗教学から研究されました。淡路には何度も来られ、淡路人形座の1997年、2009年のアメリカ公演では、舞台通訳や公演前のレクチャーもして頂きました。何百年もの長い間、淡路島の人々の生活に浸透していた淡路人形の伝統が風前の灯となり、再生させるために奮闘した数十年間をこれまで出版された本とは違った視点から書かれています。淡路人形を知らない世代の方々にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
書籍の詳細については下記の高田屋顕彰館・歴史文化史料館ホームページをご参照ください。