神戸新聞で淡路人形座の創設60周年記念イベントが紹介されました!

この島で60周年、伝統をこれからも

神戸新聞で淡路人形座の創設60周年記念イベントが紹介されました!

国指定重要無形民多文化財・淡路人形浄瑠璃の興行団体「淡路人形座」(南あわじ市)が今年、創設60周年を迎えた。
現在も淡路人形浄瑠璃を継承している唯一のプロ団体。節目に合わせ「この島で「これからも」と銘打って、
1年を通じて多彩なイベントを企画している。(劉楓音)
淡路人形浄瑠璃は、人形操り、三味線演奏、太夫の語りで義理人情や家族愛を描く伝統芸能。時代には大衆娯楽として
人気を集め、島内には40以上の興行組織「座」が存在した。
明治期になり、ほかの娯楽や芸能が登場した影響でいったん衰退したが、昭和になって伝統を守ろうとする機運が
高ま った。1964(昭和39)年、名門の吉田傅次郎座から道具類を継承し、淡路人形座が興行を始めた。2012年から
福良港の専用劇場(同市福良甲)を拠点に 公演をする。
今年4月1日に丸60年を迎え、専用劇場で多彩なイベントを催す。まず同27日に記念公演として喜劇を上演。
6月16日には、オペラ歌手藤井泰子さん、バレエダンサー針山愛美さん、バイオリニスト益子侑さんと、
人形浄瑠璃の演目で共演する。
夏休み期間は昨年人気だった親子向けの作品「ももたろう」を披露。11月22日には、狂言師野村萬斎さんを
初めて迎えて、狂言の公演を、来年3月19日には講談師、神田伯山さんによる公演をそれぞれ予定する。

4月27日に上演する「東海道中膝栗毛 赤坂並木の段」は、弥次郎兵衛と喜多八が東海道を旅する珍道中を描く。
淡路島での完全上演は34年ぶりになる。
人形遣いの吉田史興さん(52)は「他の演目は関西弁が主流だが、この演目は関東なまり。比較的新しい作品なので
言葉が分かりやすく、多くの方に楽しんでもらえる」とPRする。
開場午後6時、開演午後6時半。定員約150人を想定し、先着順で当日午後5時から整理券を配る。無料。

編集スタッフの皆様へ
この度は素敵な紙面でご紹介いただき、ありがとうございました!