神戸新聞に「淡路人形座」が紹介されました!
淡路人形座、若手が存在感

神戸新聞に「淡路人形座」が紹介されました!
国の重要無形民俗文化財、淡路人形浄瑠璃を公演する淡路人形座(南あわじ市福良甲)で若手が育っている。いずれも人形遣いで、今春「吉田光希」を襲名した森田陽菜さん(23)と、新たに入座した西口香さん(25)。2人が出演するオリジナル作「ももたろう」が5月6日まで上演されている。淡路島には江戸時代から昭和初期まで約40の人形座があった。淡路人形座は、その一つ「吉田博次郎座」の道具類を引き継いで1964年に発足。人形遣いは吉田姓を名乗ってきた。
公演だけでなく、交流サイト (SNS)で人形のダンス動画を発信したり、バレエダンサーらと共演したりして挑戦を続ける同座。人形遣いや太夫、三味線を担当する座員16人中半数を20〜30代の若手が占める森田さんは武士の人形に憧れ、南淡中学校(同士潮美台3) 郷土芸能部で-遣いを始た。「シャイだけど、芝居が好き。人主役なのでのびのびとでき、男性にもなりきれる」と没頭。淡路三原高校(同市市円行寺)でも続け、大学で人形浄瑠璃の物語を授業や卒業論文作成を通じて深く学んだ。昨年、念願の入座を果たした。
同座は昨年、発足60年記念の公演が多く、森田さんも約10演目に出演。経験を積んで、今年3月に襲名した。「人形浄瑠璃といえば淡路人形座と思われるよう頑張りたい」と意気込む。
西口さんも南淡中で人形浄瑠璃に出合い、物語の内容やお姫様の人形にひかれた。大学卒業後、看護師として働くなどしたが、人形浄瑠璃が心に残っていた。昨夏、ももたろうの公演を見た際、人員が足りないと耳にした。「怖かった」という人形座の印象も同座のSNSを見て変わった。
今年3月に入座し「フレンドリーで居心地がいい」と充実の日々を送る。
ももたろうは童話の内容を基本にしつつ、現代風の語りや客席を巻き込んだ演出で、幅広い世代が楽しめる。4月30日は休演。午前11時10分と午後1時半からで、大人1800円など。
編集スタッフの皆様へ
この度は素敵な誌面でご紹介いただき、ありがとうございました!