淡路人形座6月通常公演のご案内です。
本日より通常公演が『東海道中膝栗毛 赤坂並木の段』・『傾城阿波の鳴門
順礼歌の段』に変わります。
●通常公演
 演目「東海道中膝栗毛 赤坂並木の段」
  10:00~
  11:00~
●通常公演
 演目「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」
  13:00~
  14:00~
  15:00~
※1日と16日からは演目が終日「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」のみに
 なります。
 詳しくはHPの上演演目をご参考くださいませ。
 鑑賞料:大人1,500円、中高生1,300円、小学生1,000円、幼児300円
 休館日:毎週水曜定休日
「東海道中膝栗毛 赤坂並木の段」 解説・あらすじ
■解説
享和二年(1802)から刊行された十返舎一九の滑稽本『(東海)道中膝栗毛』は、江戸神田八丁堀に住む駿河府中生まれの栃面屋弥次郎兵衛(とちめんや やじろべえ)と旅役者の喜多八(きたはち)が、厄落としにお伊勢参りを思い立ち、東海道を江戸から伊勢神宮へ、さらに京都、大阪へとめぐり、いたずらを働き、失敗を繰り返し、行く先々で騒ぎを起こす旅を描いています。この作品の影響で旅行ブームが起きるほどのベストセラーとなり、それにあやかろうと人形浄瑠璃でも舞台化されました。
■あらすじ
上方見物のために東海道を旅する弥次郎兵衛と喜多八は三河(現在の愛知県)の御油(ごゆ)の宿から、次の宿場の赤坂へ向かう並木道を歩いています。日が暮れて提灯も持たずに遅れた弥次郎兵衛を持つ喜多八は、この辺りに人を化かす狐が出るという噂があるので心細くなっていました。喜多八のすぐ後ろで狐の鳴き声がし、狐の真似をした弥次郎兵衛が臆病な喜多八にこれまでの道中の恨み言を言い、「馬の糞を食べろ」とからかって、自分の荷物まで持たせてしまいます。やっと弥次郎兵衛と気づいた喜多八は気を取り直して先を急ぎます。やがて墓場にさしかかり、大きな傘をかぶり徳利を持った子どもと出会いました。ここから事件が起こります。夜が明けて、弥次郎兵衛は死装束、喜多八は襦袢姿、さては狐に化かされたかと二人は空元気を出して裸道中と洒落込むのでした。
「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」 解説・あらすじ
■解説
「ととさんの名は十郎兵衛、かかさんはお弓と申します…」という順礼の娘おつるのセリフがよく知られている『傾城阿波の鳴門』は、近松門左衛門の『夕霧阿波鳴渡』を改作した近松半ニらの合作で、傾城夕霧とその恋人藤屋伊左衛門の話に、阿波の藩主蜂須賀家(玉木家)のお家騒動をからませた十段続きの時代物です。明和五年(一七六八)竹本座で初演されました。現在では八段目の「十郎兵衛住家(順礼歌の段)」だけが上演されます。盗賊の一味となっているために親と名乗れず、我が子を追い返す場面が最も有名で、涙を誘います。
■あらすじ 
十郎兵衛・お弓の夫婦は、徳島の玉木家の家宝国次の刀を探すため、大阪の玉造に住み、十郎兵衛は名前も銀十郎と変え盗賊の仲間に入っていました。お弓が留守番をしているところに手紙が届きました。十郎兵衛らの悪事が露見し、追っ手がかかったので、早く立ち退くようにとの知らせでした。お弓は夫の無事と刀の発見を祈って神仏に願をかけているところに、順礼の娘が訪れます。国許に残してきた自分の娘と同じ年頃なので、話を聞いてみると両親を探して徳島からはるばる旅をしてきたという身の上を語ります。両親の名前を聞いてみると間違いなく自分の娘であることがわかりました。今すぐに抱きしめ母と名乗りたい思いを抑え、盗賊の罪が娘に及ぶことを恐れて、国へ帰るように諭します。そしてこのままここにおいて欲しいと頼むおつるを、お弓は泣く泣く追い返します。おつるの歌う順礼歌が遠のくと、お弓はこらえきれずに泣き崩れるのでした。しかし、このまま別れてはもう会えないと思い直し、急いでおつるの後を追います。
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